突然のけがや病気で入院したとき、退院後は自宅でひとり生活をすることが難しいと感じたら、安心して生活ができるのが高齢者住宅です。
高齢者住宅には、住宅型有料老人ホーム・介護型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホームなどの「民間施設」から、特別養護老人ホーム・老人保健施設・ケアハウスなどの「公的施設」と幅広くあり、利用者の状況に合わせて選ぶことが重要です。
ここでは高齢者住宅へ入居する際に、事前にまとめておくポイントや、入居までの流れ、必要な書類や手続きなどを解説します。
ご希望条件の整理
満足いくホーム探しには、建物や設備の他に利用者様が「どのようなケアやサービスが必要か?」が重要です。絶対に妥協できない条件を順位付けしておきましょう。
ケアの範囲
お体の一部に麻痺があったり、認知症を患っている、リハビリが必要など様々です。各ホームによって受け入れ態勢や考えたかが異なりますので、適切なホーム選びが重要です。
医療サービスの範囲
たん吸引、インスリン注射などの医療行為には医師・看護師しか対応できないため、対応できるホーム選びが重要です。
エリア・設備の範囲
ご家族が通える範囲や、トイレ・キッチンなどの設備、個室・多床室・夫婦部屋などの広さも考えましょう。
資金計画
ホーム入居には大きく分けて初期費用と月額利用料がありますので、まずは資金計画を立てることが重要です。
生活費の確認
月額利用料の他に、食費や介護保険自己負担分、上乗せ介護費用、医療費、介護用具代、お小遣いなどの一か月の生活費合計を確認しましょう。
利用期間の想定
ご年齢などを参考に、将来の入院や体の変化を考慮して利用期間を想定しましょう。
資産の確認
不動産・有価証券・定期預金等の保有資産と、家賃収入・年金等の定期収入を確認しましょう。
施設見学
気になる施設が見つかったら見学しましょう。
比較検討したうえで最終決定して、入居までの流れや契約までのポイントを確認します。
入居体験
職員さんや、他の利用者さんと交流しながら起床から就寝までの雰囲気や生活リズムを体験することができます。
申し込み・面接
申し込み
希望の施設が見つかったときは、入居の申し込みを行うことを強くお勧めします。老人ホームや介護施設は部屋数が限られていますので、人気の施設はすぐに満室になってしまいます
申し込み書類の提出
申し込みに必要な書類のうち、健康診断書、診療情報提供書などの医療機関に依頼するがありますので早めに作成を依頼しましょう
重要事項説明書の確認
職員の人員配置や退去となる要件や連携する医療機関などの記載があります。
- どのような介護サービスが受けられるのか?
- 費用は有料か無料か?
- 入居金の初期償却や途中解約の返戻金も確認しましょう
面談
お身体の状況や介護度、病歴や既住歴、生活スタイルなどをお伝えください面談までに約2週間程度かかる場合があります。
入居契約
重要事項説明書や入居契約の署名押印を行います。必要書類は次の通りです。
ご本人
- 実印
- 銀行印
- 住民票(発行3か月以内)
- 印鑑証明(発行3か月以内)
- 看護サマリー(病院から入居する場合)
- 診療情報提供書
- 健康診断書
- 介護保険被保険者証
- 後期高齢者医療被保険者証又は健康保険被保険者証
連帯保証人
- 実印
- 住民票(発行3か月以内)
- 印鑑証明(発行3か月以内)
ご入居
お引越しは新居に持っていくものと処分するものなどの整理に時間が掛かるものなので早めに準備しましょう。
各種手続き
- 住民票の移動
- 郵便物の転送
- 公共料金(電気・ガス・水道等)の停止
入居時に必要なもの
- 着替え等
- 室内履き
- 洗面用具
- 薬(約2週間分)